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変形性関節症

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変形性関節症とは?

変形性関節症

関節軟骨が年齢とともに変性(水分や弾力性が失われる)することが原因です。
 現在日本人の700万人以上が変形性膝関節症と言われ、骨粗鬆症、高血圧や高脂血症、糖尿病などの生活習慣病とともに大きな社会問題となっています。

【予防】
階段の昇降(特に降りること)や正座は避けてください。直接体重負荷のかからない運動方法をアドバイスします。
【治療】
まずは、湿布やリハビリ温熱療法で痛みや腫れの炎症を抑えます。炎症が強い時には内服薬(消炎鎮痛剤)を使用します。膝関節にたまる水(関節液水腫)は放置してはいけません。その中に軟骨を変性してしまう酵素がたまっているからです。関節への直接治療(関節注射)が必要です。

膝の関節注射について

関節注射の薬には2種類あります。当院では患者様の症状や原因に応じて、最適な薬を選択し、少しでも早く、患者様の症状が良くなるように心がけています。

①ヒアルロン酸

ヒアルロン酸

「関節軟骨」は日本語では「軟らかい骨」ですが、実は「骨」とは全く異なる人体の器官です。骨には血管や神経が豊富にはりめぐらされ、骨細胞、骨芽細胞、破骨細胞など細胞成分がたくさんあります。
一方、関節軟骨には血管や神経はありません。軟骨細胞がありますが、主な成分は、2型コラーゲン、コンドロイチン硫酸、そしてヒアルロン酸などの軟骨基質と呼ばれるものです。

加齢による軟骨の変性やスポーツ外傷などで軟骨損傷を受けた後には軟骨内の水分や軟骨基質が減少し、弾力性が失われることになります。その予防や治療には軟骨基質の主成分であるヒアルロン酸を関節注射で直接補充することが最も効果が期待できる方法です。現在、健康食品として販売されている様々な軟骨成分は、口から食べて胃に入るとアミノ酸に分解されてしまいますので、腸から吸収されて血管を流れて関節にたどり着いたときには全くの別物ですから、直接の関節保護作用は期待できないことが明らかになっています。

②ステロイド(副腎皮質ホルモン)

副腎は左右の腎臓の上にある小さな臓器で、人体の健康を維持するために大事なホルモンを常に分泌しています。その働きはたくさんあり複雑ですが、最も強いものは「炎症を止める」作用です。痛みや腫れ、熱をすばやく下げることができます。しかし一方では糖尿病・動脈硬化・骨粗鬆を悪化させる副作用もあります。したがってステロイドの使用は全身にまわる点滴や内服ではなく、関節に限定して注射する方が効果も確実で副作用を少なくすることができるのです。

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